ビーの名前は消える。「to Be continued」の表記はもうみられない。だが,パームの底辺と,心に,残る。
1100万ドルでパーム社に買収されたビー社の歴史は,「あと少し」の連続だった。先進的なマルチタスクOSであるビーOSで評価を得たが,アップル社との買収交渉の失敗後,OSの無料ダウンロードを行ったがリナックスの勢いに押され,セットトップボックス市場へ参入したが市場は伸び悩み,ダメになった。買収したパームのハンドヘルド・コンピューター分野は,ビーが参入しなかった数少ない市場だ。
あの日のビーは,マックユーザーの憧れだった,ある意味では。その先進性と洗練されたインターフェイス。マックのアピアランスを変更するカレイドスコープで,たぶんもっとも使われたのはビーOSのアピアランスだった(つか,デフォルトで付いてたし)。lainパパが使っていたPCも,ビーOSのインターフェイスだった。今でも未来のOSのように思うが,現実はそれについてこなかった。ずっと,このまま終わってしまうのだろうと,どこかでみんなが思っていた(過去記事)。
パームにとっては,いい選択だったのだろう。私はPDAに住所録機能やメモ書き機能,不便の多いメールチェック機能などは求めてなく,手元で気軽になんでもできるネット端末,MPEG動画・MP3の再生などをしたい(すでにiPaqをそのように使っている人は多いだろうが)。現状のパームOSとビーOSはくっつかないが,ビーの技術は次世代のパームOSに存分に取り入れられるだろう。もう姿は残らないが,「to Be continued」は,続く。(間違いご指摘感謝>たぐさん)(あんど,ビーアピアランスのマック上のウインドウズエミュでなにがなにやら(^_^;))
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